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散歩圏内の史跡めぐり

そぞろ歩きには絶好の季節で、しかも”毎日が休日”だから、特に予定がなければ自然とウォーキングに出かけるようになった。
往復で2時間程度のコースを選び、かつ目的地をなんとなく定めて出発する。
今日は、大磯丘陵の北東部にあたるのだろうか、平塚市の土屋という地区に、鎌倉時代の武将・土屋氏の居館跡と墓石群があるというので行ってみた。
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案内板に記載されたとおりだが、土屋氏は源頼朝が1180年に伊豆で旗揚げした際に加勢した中村氏一族の三男・宗遠がここ土屋に本拠を置いたので土屋三郎宗遠と称したらしい。ちなみに、次男は土肥次郎実平で、石橋山の戦いで敗れた頼朝の真鶴半島から安房(千葉)への逃亡劇を演出したことで特に有名な武将だ。
土屋三郎宗遠は、1180年の旗揚げ以来、兄の土肥次郎実平と行動を共にして、鎌倉幕府成立に大きく寄与した武将の一人として紹介されているが、鎌倉幕府の公式記録とされている「吾妻鏡」にも彼の記事はほとんどなく、1209年に梶原氏との騒動の記事にその名前が見られる程度のようだ。
しかし、日本史上で東国が西国の支配から独立した画期的な時代に活躍した”相模のもののふ”の一人がここにいた事実は確かなものだと思う。

写真は土屋氏の居館があったと推定されているところだ。
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居館跡の西側の小高い場所にある一族の墓、五輪の塔と卒塔婆が雑木林に抱かれるようにひっそりと並び、830年余の歴史を刻んでいる。
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土屋氏の墓所を過ぎ、北側を登り大乗院を経ると県道の向かい側には熊野神社がある。
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ただただ鄙びた土屋地区だが、この辺りは意外に中世以降の歴史の名残が感じられ、民家のたたずまいも風格がある。
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今日のウォーキングは約1万歩、所要時間は1時間45分。キャップのひさしから汗がしたたり落ちている。


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